間ヒロの週末丁寧連載

ズボラ連載という一言矛盾を脱し、週一の丁寧を目指しています

まだ11時だなんて

 

何年ぶりかに、7時の小さなアラームで起床した。異常に目覚めが良い。

寝つけないときはスマホを触ってしまうのだが、昨日はぐっとこらえて認知シャッフル睡眠法を実践し、いつのまにか眠っていたようだ。最後の言葉は「リオデジャネイロ」だった気がする。なるべく脈絡のないこと、と言われると、地球の裏側を想定してしまう。

 

折角なので、いつもの起き抜けにメールやらツイッターやらチェックしてしまう癖を封印して、そのままの勢いでリビングへ下りた。

 

雨戸が閉まっている朝のリビングなんて、いつぶりだろう。

母と姉が朝ごはんの支度をしている。

興奮気味に「おはよう!!何があったんだろう!?」と言うと、「知らねえよww」と言われた。間違いない。

10年近く飼っている愛犬が柵に手を載せてやすんでいた。なにこれカワイイ!と報告すると、「え、見たことないの?」「毎朝してるよ」……。朝いないから知らないんだ、と爆笑された。私…この家の朝を何も知らない……!?

 

顔を洗って洗面所を出ようとしたが、ふと思い立って髪を丁寧にといた。早起きで何文徳。

 

もうお腹が空いている。

姉がさっき作っていたオムレツを人数分に切り分けて、あっ、と気づく。フライ返しの先端がフライパンにコチっと当たるこの感覚。なんて久しぶりなんだ。いつもフライパンに残ったひと切れを問答無用で食べているから、全てが新鮮に思える。

 

食べて、目を見張った。「ふわふわだ!」

毎週「けっこうおいしい」と思っていたオムレツは、その本領の8割も発揮していなかったのだ。遅起きは損。一切衆生、早起き推奨。え?めっちゃかっこいい韻の踏み方。前世ラッパーか?

 

あまりにも気分が良いので、朝からランニングとかしようかな!?と冗談を言ったら、いいじゃん、そうしなよ!😀とガチトーンで背中を押された。たぶんしないけど、したらかっこいいかもな〜でも汗かいちゃうから夕方の方が現実味あるかもな。