間ヒロの週末丁寧連載

ズボラ連載という一言矛盾を脱し、週一の丁寧を目指しています

サブリミナル緑

緑の袴が届いた。

開封した途端にかわいい!と、なったりはしなかったのだが、

ピアノの椅子に横たえて少し離れて見つめていたら、もう目が離せないくらいにかわいくなってしまった。

んもー、緑が世界でいちばんかわいい。間違いない。前から薄々思っていたが、確信に変わった。緑と言っても200色あるわけだが、私は黄色に寄った緑よりも青に寄った緑が好き。でも一番はやっぱり原色で、深い緑が好き。

 

はいからさんが通る」に憧れて南野陽子の歌を聴きまくっていた時期があるくらいなので、編み上げブーツは大学4年になって早々に用意していたのだが、袴の色を長く決めかねていた。姉が着た赤い袴はあるのだが、彼女は私の姉にしては異常に長身のため、私には長すぎたのだ。これは私にとって幸いだった。だって、緑の袴を着れることになったんだもの、、嬉しいわ。

そうは言ってもきみ、ナンノの袴は赤じゃないか、と思われる方もあろうが、重要なのは「はいからさんが通るの世界に迷い込んでも違和感が無いか否か」、の方である。水色とか茶色なんてのは論外だ。全く、邪道である。生協からやたらめったらやけくそみたいに送られてくるパンフレットには、流れ星みたいに花柄を入れてみたものとか、果ては白なんてのもあったが、いい加減にしてくれ。白とか、結構かわいい。思想がブレるやろうが。

 

 

ともあれ、いつからか急激に緑に惹かれていて、私のワードローブを使ってトップス、ボトム、各種インナーに至るまでをワントーンコーデにできるのは黒の他は緑くらいなものだ。これでも買い物のとき、見える部分は意識して緑以外も手に取るようにしているが、インナーは気付けば緑地獄である。

昔からずっと好きというわけではない。恐らくは、リビングのカーテン、ソファ、歯ブラシを差すコップなど、サブリミナル的に緑を刷り込まれていたのが、遅効性の「緑毒(りょくどく)」として私を襲っているようである。

発症したのは、3年前の自転車を買いに行った時分だったろうか。スタンダードなママチャリを探していて、白か緑の二択になった。

そのふたつは車輪のサイズ、サドルの硬さ、価格など全てが違っており、乗り比べて、「うん、イスがフカフカだからこっちにします」などと言い訳していたが、深層心理というか、実際のところ、「この深緑が、かわちい。」と私の中のリトルが縦揺れしていたのに違いないのだ。

 

 

なお、緑も200色あるのか気になったから調べようと思ったら、

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ツボマリアナ海溝ニキと、神経質ニキ、ゲームにまで展開しているコンテンツ隅々まで楽しみニキが出揃っていた。

結局白以外も200色あるのかは分からなかったが、多分あると思う。数え方次第。