相当気分が良くないと作らないキャラメル・チャイを、家族に振る舞った。
煮出すだけなので振る舞うとかいう言い方も烏滸がましいが、ポットのお湯を注げば飲める茶葉をわざわざ煮出すというのは、わりと億劫なものだ。
一度やるぞという気になりさえすれば、全くもって特筆するほどの労力ではないのだが、やるぞという状態に至るには、それなりの心の余裕が必要なのである。
即時的なおいしいものは、巷に溢れている。
それでも、ポコポコ煮立つチャイのリーフに顔を近づけ、甘い香りがしてくるのには、また、牛乳を入れてとろ火からグッと火力を上げて牛乳が フシューッと言い出すのには、何にも代え難い幸せがある。
TIPS!
ここで、気分が良い→チャイを煮出す→気分が良い→…という無限のサイクルが生まれる。
そしてこういうときのために、普段はあまり使わないカップが食器棚の上の方に入っているのは、何よりも重要なことだ。
蓋つきのカップを選んで、妹の部屋まで運んだ。私は普段こんなことをしないのでなんだか照れくさいのだが、お礼のひとつも言わない妹に、少し助かっている。と、いう節もあるにはあるが、普通にお礼は言ったほうがいい。そのほうがかわいいに決まっているからだ。彼女は、末っ子のわりには生き方が下手だ。
今日すこぶる気分が良かったのは、何かとくべつな事件があったからではなく、スマホの充電がギリギリもって、家まで音楽を聴き続けられたからだ。少なくとも自分では、それが原因だと推測している。
帰ってすぐに充電コードに挿したら、ほとんど切れかかっていたのだろう、少し遅れて1%と表示された。危ない橋を渡った。
帰り道はずっとSIX LOUNGEを聴いていた。
昨日、このバンドの、どの曲かのどっかの発声がすごく好きだからそこだけリピートしたいと思って探したが見つからず、諦めていたところに、今日の帰り道にふと行き当たって、あ"っここだったのか!!とスッキリし、音量を二つ上げ、そこを3回リピートして、私は満足した。
ちなみにこの曲の「しつこいな」の「し」の部分です。ほんとにしつこくて良い。
SIX LOUNGEの"相合傘"をApple Musicで
最近はこんな感じのゴリゴリのロックンロールを聴くのが好きだ。寒さが紛れる。
フォークロックとでもいうのか、音数が少ないものは、やけに風が冷たくなるので冬の帰り道には向かない。
そろそろ三寒四温であろうか。早くも春眠暁を覚えなくなってきた。
そういえば、ウメダのウドンチャンがなんとなく可愛かったので思わず撮った。先月からそこで飛び出したりしているらしい。
この日はほとんど用事がないのに梅田に行ったので、暇を持て余し、適当な人をストークしようとしたら、2回角を曲がった時点で見失った。ストーカーも楽じゃない。短い命だった。命か夜が短い場合は、歩けよ乙女。私は散歩した。
梅田を散歩して分かったことが3つある。
①梅田を散歩している奴はいない。
②ヨドバシと逆方向に阪急うめだ本店の建物を回り込むと、意外や意外、HEPの舳先が現れる。私は方向感覚が終わっているのでこれには声を出して驚いた。やはり道はつながっているらしい。
③曽根崎警察の字体は絵本仕様。