間ヒロの週末丁寧連載

ズボラ連載という一言矛盾を脱し、週一の丁寧を目指しています

ベストを着られる日

今週のお題「急に寒いやん」

 

間違いない、急に寒いやん。

今日など、冬のようなしとしとした雨が降っている。

窓に顔を向けると、薄く濁った寒空に、鼻の頭がじーんと冷たいのを感じた。

半袖を仕舞って秋もののブラウスなど用意したが、着られそうもない。

 

年々、ブラウスとベストがちょうどいい期間が短くなっていっている気がする。

つい4日ほど前にクローゼットの奥から掘り当てたブラウンのベストは、はたして今シーズンのうちに着られるのだろうか。

せっかくベストを着られる気温なのにベストを着なかった日に、ベストを着ている人を見るとひどく羨ましく思う。

いいな、私もベスト着たい。

最寄駅からの帰路に対して思う

この道、飽きたな。

と全く同じ回数、抱いた感情だ。

ベストを着るには、タイミングが大事なのだ。

ほとんど大縄大会の気持ちで臨むのがよろしい。

だから今年こそは後悔しないように、先週、ちょっと暑いかもしれないと思いつつもフライングでベストを着たら、やっぱりちょっと暑かった。

だけど、新調した深いリップと合わせて、鏡に映るたびに秋めいて、とても気分が良かったので着て良かった。

前のめりくらいで、ちょうどいいのかもしれない。本当は。

 

 

 

肌寒くなったからだろうか。

ふだん、結婚に絶望しか抱いていない私だが、たまには結婚っていいなと思うこともある。

今日、両親の会話が、あまりにもつまらなく、嗚呼!結婚したい!と思った。

母曰く、いつも買っている商品が、5,000円から6,000円になったらしい。

父の返事することには、「ふーん……。高くなったんや」

と、、、。

嗚呼!!!!なんて気のない返事。

こんなに適当な会話が許される空間が、家族以外にあっていいだろうか。

否!